2010年09月17日

飼育の専門家たちとの意見交換。

最近、下記のように、専門家さん達の意見を聞いています。教科書的なお話以外に、実際に、飼育してみえる方たちの話は、少し違いますが、実践してみると、こちらの方が、納得です。
かんこつの出具合も、ミニブタによって、適正の度合いが、違うな。っては、思っていましたが、教科書に、これくらいが、適正!なんて書いてあると、教科書が、正しいって思ってしまいますが。。結構、楽しい話し合いになっています。

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(質問)

豚のことを、お尋ねして、恐縮なんですが、種母豚が、出産後、やせて回復が遅いときに、えさに何を添加したらよいのか、困ってまして、えさの添加剤として、日本ガーリックさんの豚用プレミックスゴールドとか、使ってみようかと思っているのですが、サンプルをお願いしたら、ミルパンとか、NICOACEビタニックなど、パンフレットが同封されてきました。
実際、牛用の添加剤は、たくさんあるのですが、豚用は、どんどん、廃用豚にしてしまうためか、あまり、存じ上げておりません。かんこつが、はっきり見えてしまうくらい、痩せてしまって、えさの量を増やしても、腹部は、太りますが、背部の肉付きを良くしたい場合、みなさんは、どうしているのでしょうか?
普通は、空胎期間を作らないように、年2回出産とかさせて、10頭未満の出産数になれば、廃用でしょうが、ミニブタはもともと、6頭くらいしか、出産しませんし、年1回以上、出産させないように、小屋を分けているのが、現状です。
それでも、母豚には、かなり負担が大きいようです。長生きしてもらいたいので、良い添加剤を探しているのですが、ご教授くださいませ。

普段のえさは、日生研のミニブタペレットや日本農産のノーサンペレットに、野菜、果物類です。量は、養豚の飼料要求量の3分の1が、目安です。
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Re: 豚の出産後の回復について。
 
一言で申しますと・・・、
豚の筋肉組織内に於ける脂肪合成原料はグルコースですから、安く入手出来るのなら単純にブドウ糖を経口投与するのが最も痩せ防止に役立つと思います。グルコースを脂肪に変える酵素→「GULAT4」

養豚の場合では、母豚候補豚の育成時には当然、大きな骨格と筋肉の増産を目的で養成を行っています。その為、ロース部位の筋肉(背筋)などの造成は肉豚よりもシッカリ行っているので成畜(母豚)になった後でも、その大きなロース筋(背筋)に比してその周りには広範囲で、厚い脂肪が付着したり動員されたりし易くなっているのです。その点、ミニ豚ではそういう下準備が(恐らく?)されてないと考えられるので、背中周辺の筋肉に於いて、繰り返される「周産期」中での体脂肪の増減場所が養豚とは違ってきているのではと思っています。特に「後駆(周辺)」の育種改良が養豚(コマーシャル豚)の種豚改良と比較して大きく遅れているのがその原因では・・・?。(人間のアスリートでもよくある話ですが、背筋が強い人は腹筋も強い為、(ミニ豚の母豚のように・・・?!)お腹に脂肪が付きやすいと考えています。

因みに、養豚業での周産期間に於ける母豚の理想的な「BCS」の動きは、2.5(離乳時)〜3.5(分娩前)ぐらいだと思われます。
以前、桐野先生ともこの掲示板でお話させていただいたように、母豚(母牛も基本は同じだと?!)のホメオスタシス(恒常性)っていうものも決して看過できないと思われますので・・・。
ヤセにはヤセの・・・、そしてデブにはデブの恒常性ってものがあると考えるべきで(笑!!)、あまり急激なボデイーコンデションの変化は、体調を崩すことになるかも知れませんね。

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Re: 豚の出産後の回復について。

ブドウ糖を経口投与する>>>>>

甘いものは、大好きなので、与えればいくらでも、食べてしまうと思うのですが、果たして、それが、背筋になってくれるのか?が、心配ではあります。あとは、量をどれくらい与えるかとか。。

最も痩せ防止に役立つと思います>>>やせ防止と言う意味では、出産後、ブドウ糖をえさに混ぜておけばよかったのでしょうが、現在、痩せてしまって、かんこつが浮き出ている場合に、どうやって、その部分の筋肉を付けたらよいのでしょうか?

牛もかんこつが、出ているみたいなのですが、僕は、牛のかんこつの出方の写真を見ても、これは、適正、これは、出すぎとかの差が、あまりわかりません。牛の場合、僕には、どれも、同じように、見えてしまうのですが、獣医さんの説明ですと、違うようなんですね。
私は、都市部に居ますので、生体で、ここが出ているから駄目とか、痩せてるとか、太っているとか、教わることがなく、ネットの写真でしか判断材料がないので、牛のかんこつの出の差など、まったく同じように見えてしまいます。立体写真だとわかるかもしれませんが。。

もう一度、ご教授お願いできませんでしょうか?

グルコースを脂肪に変える酵素→「GULAT4」>>>この酵素は、どんな原料にたくさん入っているのでしょうか?GULAT4についての知識はまったく当方には、ありません。
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Re: 豚の出産後の回復について。
 
3元交雑豚(LWD)のような、ミニブタのコマーシャル豚の造成は、個人では、難しいです。第一、ミニブタ系の品種と養豚系の品種を掛け合わせると、どうしても、体が大きくなってしまいます。ですから、ベトナムポットベリーのCO亜種と、ヘオモイ亜種の交雑とか出来ればよいのですが、基本的に、小型豚の生息地である東南アジア、中国山間部からの生体輸入は厳禁ですし、すでに、日本に居るミニブタは、交雑しすぎて、素性がまったくわかりませんし。。
つまり、小さくドワープ化することが、カナダ、米国で行われ、もともと、サーカス用だったので、出産体力をつけることなど、考えてなかったと思います。ですから、人間同様?痩せてほしいところは、痩せず、筋肉が残りたいところが残らないと言う現状です。
うまくコントロールできれば、特許ものかも?(笑)

http://ribon-boo.a-thera.jp/article/1593162.html

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Re: 豚の出産後の回復について。

基本的に成長(筋肉や骨格の増体)が止まってしまった成畜に対して、身体の維持と代謝以上に摂取させた可消化養分は脂肪蓄積致します。よって、そのミニ豚の母豚が痩せる事のないエサ(通常の飼料)さえ給与されていれば・・・、
それ以上に投与された「ブドウ糖」であれば、かなり効率よく体脂肪に変換されていくと思います。

それとお尋ねの・・・、
>グルコースを脂肪に変える酵素→「GULAT4」>>>この酵素は、どんな原料にたくさん入っているのでしょうか?
最初に書き込ませて戴いた様に、豚が筋肉内で脂肪を合成する時に限った・・・しかも「豚が持ち得ている特有の筋肉内酵素」ということです。よって、豚の食べ物に含まれているのでは?ということではありません。(←詳しい情報は、農水の筑波にある草地試験場に所属されている勝俣技官がご専門だと?!⇒豚のロース内に”あるエサのコントロール”により、有意にサシを入れる技術で有名な先生!!)

それともう一点お尋ねですよね、
>・・・どうやって、その部分の筋肉を付けたらよいのでしょうか?
成畜(成長が止まってしまった家畜)に於いては、(基本的に)筋肉や骨格のさらなる増産は、現実問題として、難しいんだと思います。(産業動物ではない)人間の様に、成人となってからでも、強制的な「エクササイズ」や意識的な「濃縮プロテイン」の摂取などを、繰り返すことが可能ならば、筋肉を付けることは実現するのかも知れませんね。
よって、増減(蓄積と動員)するのは体脂肪(だけ?)だと思っています。


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Re: 豚の出産後の回復について。

母豚は何産目でしょうか?

一概に言えませんが、前に書いているように、妊娠と出産を繰り返すうちに個体ごとの体型が変わって来るのは普通に…人間も…あることです。
ある程度はその個体の個性と見るしかありません。
豚によって背脂肪が乗りやすかったり、腹脂肪だったりまちまちです。

ミニ豚はアジア系豚が元祖だと思われますので、とくに年齢が進むと腹脂肪がつきやすくなり下垂状態になります。
寛骨だけを目安にしたBCSを盲信しますと、個体によっては乳提脂肪が過大になり、泌乳能力に問題が出るかともいます。

気になるようでしたら、高タンパク飼料(豚の授乳期専用飼料)を使うのが良いかもしれません。
単純にカロリーアップでしたら砂糖とかでも良いですが。

あとBCSだけでなく毛艶…毛を指先でつまんで揉んだときツルツルしているかどうか…を見てください。
タンパク不足ですと指先に引っかかりますが、良い状態ですと、リンス後の髪の毛のような感じになります。
ツルツルしていれば痩せていてもそんなに気にする必要はないです。
私はBCSよりもこっちに重きを置いてます。

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Re: 豚の出産後の回復について。
 
もう30年近く前になるでしょうか?。
家畜用配合飼料への亜鉛の添加率が、(環境庁からの圧力で)大幅に制限されたのは!!。
それまでの(特に)仔豚の毛艶は、まるで”ビロード”の様な状態の農家さんが多かったものです。

それにウインドレスによる強制空調などが拍車をかけてしまった為、”ビロードの毛艶”はおろか(もう過去の夢となり)、その後今に至るまで「イベルメクチン製剤」片手に、「疥癬(かいせん)」との闘いが続いているのです。
そこで、
「良質なタンパク質」と、「ビタミンA」及びその受容体の「亜鉛」が十分に充足されていれば(体毛のケラチンが旺盛となり、キューテイクルもリッチになる!)、少々BCS(どちらかといえばオーバーコンデイションの方がOK!)が崩れていても、その母体のホメオスタシスを優先するべきだと思っています。

***ベーコンタイプ主流の時には、どうしても「垂れ腹」で、寛骨が見えやすかった?!。反面、ミートタイプの母豚の痩せ具合は、そういう意味ではベーコンタイプより(目視では)”オーバーコンデイション”だと判断してしまうのかも知れませんね***

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Re: 豚の出産後の回復について。
 
毛艶が良ければ、体形が多少崩れても、大丈夫ってことですね。
大変、わかり易い回答で、うれしいです。なかなか、教科書的には、毛艶を見て判断なんて、書いてありませんので。。

りぼん。は、4産だと思います。ちょっと、失敗して、オス豚が、柵を壊して、産後、離乳前なのに、次を作ってしまったので、予定より、1産多いです。その後、柵は、2重になりましたけど。


ニックネーム りぼん。パパ at 03:31| Comment(2) | TrackBack(0) | メンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
動画見ましたが、やはり斜尻傾向で、どちらかと言えば,難産になりやすいタイプと見受けました。
まあ、品種特性ですから仕方ないかも。

4才ですか。
通常のブタで換算しますと、ほぼ7産経過に相当しますから、分娩時間の長期化や死産の増加、生まれた
子豚の大きさのばらつきが目立ち始める年齢ですね。

しかし、生き物ってのは小さいうちはかわいいモンです。
Posted by 現役養豚家 at 2010年09月18日 00:37
コメント、ありがとうございます。
ポットベリーって、みんなこんな体型なんですよね。別な体型の小型種は、輸入禁止地域産が多くて、日本には、入ってこないですし。
ただ、愛嬌は、結構あるんです。
養豚ほど、驚いて、突進したりとかは、ないです。ただし、本当に、走るといのしし並みに、早いですが、飼い主の言うことを聞いてくれるので、助かってます。
Posted by りぼん。パパ at 2010年09月18日 08:40
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