2010年09月14日

川南にも観察牛 「やっとここまで来た」

川南にも観察牛 「やっとここまで来た」

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【写真】農場に観察牛を搬入するための準備作業を行う関係者=13日午前、川南町川南


(2010年9月13日付)
 県は13日、口蹄疫発生農場の清浄性を確認するため試験的に飼育する「観察牛」の第2陣の導入を開始し、発生が集中した川南町の21戸に33頭が入った。家畜の鳴き声が3カ月近く絶えていた激震地・川南の一般農家に家畜が導入されたのは初めて。久しぶりに牛に触れた農家は「無事に観察を終えたい」と口をそろえ、飼育ができる喜びと復興への歩みを実感していた。

 同日入れた観察牛は愛媛、愛知県から仕入れた乳用種の雄。同町のJA尾鈴中央検査場に集められ、抗体検査用の採血を行った後、発生前の飼育規模に応じて1〜3頭が農家に引き渡された。

 試験飼育とはいえ、農家は再び牛を飼える喜びをかみしめた。2頭を入れた同町平田の繁殖農家甲斐栄さん(51)は「再開された市場で8頭(別の場所で飼育中)を購入した。牛舎の建て替えも進んでいる。防疫面にも入念に配慮して本格的に導入する準備を整えてきた」と決意を新たにする。

 同町川南の繁殖農家西森和弘さん(70)は「絶対大丈夫という証明に向けて、一つ一つハードルを越えたい。発生前は64頭いた。その規模に戻す願望はあるが、息を長くやっていかないと」と語る。

 農家の様子を感慨深く見守ったのはJA尾鈴の松浦寿勝畜産部長。「農家の表情を見て、ようやく一歩を踏み出せたことを実感できた」と話し「万全の対策を取ってきた。元の安全な地帯に戻ったという確認作業を無事終了させる自信はある」と意欲を見せた。

 同町では今後も観察牛の導入が進む。14日に導入予定の同町平田、繁殖農家江藤宗武さん(36)は13日、運搬用のトラックを洗い、牛舎に敷きわらを入れるなど準備に追われた。「久しぶりに生きた牛の顔が見られると思うと、やっとここまで来たと実感する」と導入を心待ちにしていた。

 観察牛は経過観察を5週間続け、1週間ごとに県の家畜防疫員が所見で症状がないかを確認。3週間目には抗体検査も実施する。

 県は14、16日に川南町、17日に高鍋、新富、木城町、18日に都城市、22日に高鍋、川南、都農町に順次導入し、計380頭を貸し出すことにしている。川南町を除く市町では3週間経過観察し、2週間目に抗体検査を行う。

(宮崎日日新聞)

ニックネーム りぼん。パパ at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | メンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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