2009年05月04日

メキシコ、WTO提訴表明

メキシコ、WTO提訴表明 広がる豚肉禁輸措置
5月4日7時55分配信 産経新聞

 【ニューヨーク=松尾理也】新型インフルエンザを理由にした豚肉輸入禁止措置などの動きが広がっていることに対し、米国やメキシコからの反発が強まっている。とりわけ、これまで新型インフルエンザによる死者が集中しているメキシコは、禁輸措置を取る国々を相手取って世界貿易機関(WTO)に提訴する方針を表明しており、今後、通商問題化する可能性が高まっている。

 米、メキシコ、カナダの3カ国農相は2日、新型インフルエンザに関して共同声明を発表し、「インフルエンザの発生を、不必要な貿易制限をつくる理由にしてはならない」と、感染拡大で豚や豚肉の禁輸措置を取る国が増えていることを厳しく批判した。

 ロイター通信などによると、ロシア政府は新型インフルエンザが国際問題化して以降、メキシコのほか、カリフォルニアやテキサスなど感染が確認された米国の一部の州からの豚肉輸入を禁止。世界最大の豚肉消費国である中国も、メキシコからの豚肉と生きた豚の輸入を禁止するとともに、やはり米国の一部の州からの豚肉輸入も禁じている。

 メキシコにとって最大の豚肉輸出先である日本は、禁輸措置には踏み切っていない。

 世界保健機関(WHO)などは、豚肉や関連製品を介して新型インフルエンザに感染する可能性はないと繰り返し強調している。メキシコ経済省は4月末、禁輸を決めた国々に対し「規制措置の説明や、科学的根拠の開示」を要求するとともに、禁輸措置が継続されればWTOに提訴する方針を表明した。

 メキシコでは、コルドバ保健相が2日の会見で「状況は落ち着きつつある」と表明するなど、感染拡大に歯止めがかかりつつある。こうした状況を背景に、エスピノサ外相も同日、同国への航空便の運航削減に踏み切った中国やペルー、アルゼンチンなど5カ国を「不当」と非難した。

 メキシコは豚肉の禁輸問題にとどまらず、新型インフルエンザの“震源地”とのイメージをぬぐい去ろうと反転攻勢に出た形だ。

ニックネーム りぼん。パパ at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 人畜共通感染症(ズーノーシス) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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