2008年12月22日

横隔膜(おうかくまく)の裂孔

横隔膜(おうかくまく、英:thoracic diaphragm)とは、呼吸運動に関する筋肉の1つ。 哺乳類にのみ存在する。


[編集] 説明
胸腔と腹腔の境界にある筋板であり、胸郭下口の周りから起こり、血管、食道が横隔膜を貫くための3孔(大動脈・食道裂孔・大静脈孔)がある

起始部は腰椎部・胸骨部・肋骨部の3部からなり、ドーム状(円蓋状)に胸腔に盛集する。 停止部は横隔膜中央部の腱膜(腱中心)。 横隔膜の収縮によって円蓋を下げ、胸腔を広げる、すなわち呼吸(腹式呼吸)の際に大きな役割をする。 支配神経は頚神経からの横隔神経。

横隔膜の痙攣で起こる現象が”しゃっくり”である

横隔膜けいれんについて


しゃっくりは横隔膜の運動に関わる一連の流れに異常が生じたときに起こるけいれん症状です。まず迷走神経や横隔神経知覚枝から、延髄の呼吸中枢に刺激が送られ、そこから横隔神経運動枝に刺激が伝達されるといった流れで横隔膜は働いています。この一連の流れのうちどれかひとつにでも異常な刺激がおきると、横隔膜けいれんが発生するのです。横隔膜けいれんは、上記の流れの中の神経への異常刺激で起こるものと、横隔膜自体への直接の刺激で起こるものとがあり、以下のように分類できます。


中枢性しゃっくり

中枢神経が刺激されて起こる場合(中枢神経疾患アルコール中毒、脳腫瘍など)


末梢性しゃっくり

迷走、横隔神経が刺激されて起こる場合(肺炎、気管支喘息など)


横隔膜の直接刺激によるしゃっくり

・横隔膜が刺激されて起こる場合(腹部の疾患、手術など)
消化管が刺激されて起こる場合(過度の飲食、急な食事などで横隔膜に近い位置にある臓器が拡張し、横隔膜を刺激する場合など)

原因がはっきりしない

普段のしゃっくりでは、原因のはっきりしない横隔膜けいれんによるものが多いそうです


横隔膜ヘルニア<呼吸器の病気>


どんな病気か

 横隔膜の先天的または後天的な裂孔(れっこう)(裂けた孔(あな))から、腹部臓器が胸腔内や縦隔内に脱出した状態です。食道裂孔ヘルニア、ボホダレクヘルニア、モルガニヘルニア、外傷性ヘルニアが主なものです。
 食道裂孔ヘルニアは成人のヘルニアの80〜90%を占め、脱出臓器は胃です。 ボホダレクヘルニアは先天性のヘルニアで、左背側に多く、小腸や大腸が脱出します。モルガニヘルニアも先天性で、右側に多く、大網(だいもう)(胃からエプロンのように垂れ下がり、横行結腸と小腸の間をおおう腹膜の一部)や横行結腸が脱出します。
 外傷性ヘルニアは、事故などで横隔膜が損傷を受けて発症します。通常、左側に多く、胃、小腸、大腸などさまざまな臓器が脱出することがあります。


原因は何か

 食道裂孔ヘルニアは高齢になるにしたがい、肥満、妊娠、亀背(きはい)(背中が曲がって丸くなった状態)などの影響を受けて発症します。そのため、高齢女性に多くみられます。
 ボホダレクヘルニア、モルガニヘルニアは、先天的なものです。
 外傷性ヘルニアは、交通事故や高所からの転落事故で発症します。


症状の現れ方

 食道裂孔ヘルニアの多くは無症状です。食後に強まる胸骨後部痛や胸焼けを感じたり、吐血や下血を来す場合もあります。
 ボホダレクヘルニアが大きい場合は、出生直後に呼吸困難、チアノーゼなどの重い呼吸障害に陥ることがあります。モルガニヘルニアは、無症状から呼吸困難やチアノーゼを来す例までさまざまです。
 外傷性ヘルニアでは、受傷直後に胸骨下部の強い痛み、嘔吐、呼吸困難、ショックなどが現れることがあります。


検査と診断

 胸部X線検査で、胸腔内や縦隔内に腸管のガス像を認めます。消化管バリウム造影検査では、より明瞭に脱出した腸管が描写され、確定診断となります。


治療の方法

 食道裂孔ヘルニアで胸焼けなどの症状がある場合には、制酸剤などを投与します。無症状の場合は放置しておいてかまいません
 ボホダレクヘルニア、モルガニヘルニア、外傷性ヘルニアでは手術が行われます。手術で、横隔膜裂孔がふさがれば予後は良好です。

Bochdalekヘルニア
胸腹裂孔ヘルニア pleuroperitoneal hernia, 後外側性ヘルニア


概念

腰肋三角を通過する

ヘルニア嚢を欠く不完全ヘルニア

80%は左側に発生←胸腹裂孔は右側から閉鎖される、右側は肝臓がある

肺の低形成←肺の原基は胎生20週ころに盛んに増殖

腸回転異常症を高率に合併

腹部臓器が腹腔や縦隔内に脱出した病態が横隔膜ヘルニアです。横隔膜とは、食道と胃のあいだにある隔壁です。この膜を破って臓器が飛び出す横隔膜ヘルニアには、先天性疾患であるボホダレク型とモルガニ型、後天性の食道裂孔型、そして外傷性によるものなどがあります。

横隔膜には大動脈や大静脈、食道などを腹膜部に通すため複数の孔が開いています。また腹腔自体に内圧がかかりやすいので、とくに横隔膜ヘルニアが生じやすいのです。ボホダレク型は胎児の段階で発症しますが、現在はエコーによる出生前診断も可能になっています。症状が軽ければ生後まもなくの手術もできますが、出生前後を通して専門医による適切な処置が必要なのは言うまでもありません。モルガニ型は胃から垂れ下がって横行結腸と小腸の間を覆っている腹膜の一部や横行結腸そのものが飛び出すものです。先天性ながらある程度成長した後に発症することがほとんどです

横隔膜ヘルニアの中で約70%を占めるとされるのが食道裂孔です。おもに胃が押し出されますが、病態によっていくつかのタイプに分けられます。外傷性の場合は、事故など外部からの衝撃を受けて横隔膜が損傷することによって起き、あらゆる臓器が関わってくる可能性があります。食道裂孔の治療は手術以外の、いわゆる保存的療法が中心ですが、横隔膜ヘルニアのそれ以外の型は基本的に手術で穴をふさぐ方法がとられます。

ニックネーム りぼん。パパ at 03:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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