2008年09月30日

「いのちの食べ方」と言う映画の予告編です。

「いのちの食べ方」と言う映画の予告編です。



原題「OUR DAILY BREAD」(われら日々の糧)は聖書の言葉。我々の食卓に上る食材を生み、届ける現場を描いたドキュメンタリー作品だ。
ナレーションは一切無し。
ドイツ・オーストリア映画だけに話し言葉はドイツ語と、労働現場のトルコ人やアフリカから来た黒人の言語で全く理解できず、字幕も無い。一風変った記録映画だ。


人間が生きて行くために食物として供される肉、野菜、魚、果物の数々。これらの食材はどのように生産され、どのように加工され我々の食卓にのぼるのだろうか?

例えば牛や豚、鳥などの肉類は300万トン。何万羽ものヒヨコが、鶏が、ベルトコンベアや動く金属の溝で運ばれ、足を吊られ、羽根をむしられ、頭をちょん切られ、続々と加工される。
ヒョウキンな顔をして鼻を突き出している豚も次々と殺され、宙吊りで腹を裂かれて内臓が飛び出す。
足を切りとり、内臓を選り分ける作業員たちの、無表情、無感動で淡々と仕事を進める光景が何とも不気味だ。

牛の場合はもっと残酷だ。
大きな体をカプセルに押し込まれ、優しい目をした可愛い顔を閉所から出しているところを、コテのようなもので額にショックを与えられ悶絶。死亡を確認後、宙吊りにされ解体される。喉から腹に刃物を入れると滝のように噴出して流れる血。
解体人は慣れた手つきで、浴びた血をホースで洗い流す。

動物を扱った劇映画の最後には必ず「ここで使われた動物の殺傷はいたしておりません」と添え書きが出るが、この映画では何万頭という動物が殺されている。だからそんな添え書きは当然出て来ない。

食材が魚や野菜になると救われる。
特に一本一本とキュウリをもぐ、樹からリンゴを切りとる、キャベツを根から離しナイロンでパックする、木にたわわになったナツメヤシを機械で揺すり落とすなどのシーンは何故かホッとする。
ともかく血が流れないからだ。

豚の手足を鋭利なはさみで切り落としていた女性作業員が、昼のサンドイッチを黙々と食べているシーンが映し出される。
残酷なことをしたという表情も無く、正面のカメラを見据え美味しそうにぱくつく昼食。
「食物連鎖」の頂点は人間だとつくづく思い知らされる映画だ。
パリ、アテネなどの環境映画祭でグランプリを受賞している。

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http://video.google.com/videoplay?docid=550645035710725344&hl=ja

いのちの食べかた(OUR DAILY BREAD)
2005年ドイツ・オーストリア映画、エスパース・サロウ配給、1時間32分、2007年11月10日公開
監督:ニコラウス・ゲイハルター
公式サイト:
http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/


ニックネーム りぼん。パパ at 14:54| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
晴れKOBAちゃんはもともと肉が大好きで給料をもらった日は特大のとんかつを食べるのを楽しみにしていました。
しかし、ペットに鶏を飼い、ブタを飼うようになってから、殺される動物の悲しみを思うようになって、食べられなくなりました。今は肉が入ったものすべてを食べません(例えばシュウマイのようなものも)。
ただ、雑食動物である人間の悲しさ、魚で動物たんぱく質を摂っています。魚だって命がある動物ですが・・・。
このように私は矛盾の中に生きています。
Posted by KOBAちゃん at 2008年10月01日 22:27
KOBAちゃんへ>>>>

僕も、とんかつ大好きです。顔(メロメロ)

自分の経験から言うと普段、ベジタリアンでも、1ヶ月に1度、動物性たんぱく質を摂取するのが、人間の健康の素です。

これは、食物連鎖の構成上、やむを得ないと思います。ふらふら

ただ、現在の日本人のように、毎日のように、動物性たんぱく質を取るのもどうかと思いますし、残飯を残すのもどうかと思いますが。。。

戦前の日本人の食生活が、1番、日本人に合っていると思います。すんわち、ご飯に、味噌汁、ビタミンCのたくあん。がメインで、若干の魚類を摂取するのが、毎日。

ハレの日に、すきやきなど、月に一度程度、4つ足を食べるのが、合っていると思いますが。。。犬(笑)
Posted by りぼん。パパ at 2008年10月02日 01:33
以前、どなたかのベジタリアンさんのサイトで、同じようなドキュメント画像があり、それを見てショックを受けたことがあります。その動画にもかなり残酷な場面もありました。「いのちの食べ方」と言う映画も、同じような問題定義のものですね。機械的に殺され、そこで働く方々も、実に淡々と作業をしてらっしゃる。そして、消費者である私たちも、普通に肉や魚を食べ、平気で残飯として捨てている。。。この映画を見せられると、考えさせられてしまいます。

いつも、的確なコメントありがとうございます。アマゾンの「書店離れしています」のメッセージのくだりは、りぼんパパさんから頂いたコメントをお借りしました。事後報告になり、すみません。出版関係のことにとてもお詳しいので、大変勉強になります。
これからも、お世辞抜きの、厳しめのご指導、よろしくお願いします。
Posted by 小林裕美子 at 2008年10月02日 06:41
小林裕美子 さんへ>>>

出版関係、つまり、東販、日販を使ったことは、無いですが、自分で、企画し、自分で、直接、印刷屋、製本屋を回り、自分で全部買い取り、自分で全部販売することは、何回もやりました。同じ本やカタログを電通に頼むと200万円、自分で、専門業者をはしごして回れば、20万円ですからね。10分の1ですし、日販、東販に依頼すると、売れるべき数字の数倍印刷して、返品、在庫処理で、結局赤字です。印税で、儲けるか、最初から経費を抑えて、売価と実費の差額で儲けるか、今の時代は、amazonなんかに、ブログ自費出版で、取り上げられた方が、在庫リスクは、少ないです。東販、日販ですと、全国の書店に一順して配布するだけの、初版が必要ですが、自費出版で、ネットセールスですと、注文があってから、2版刷りが出来るので、リスクは、回避できますし、出版社の取り分が無いですので、出版社に校正と、表紙やイラスト画家との調整など、部分的に、個別発注すれば、OKですよね。出版業界の流れが解かれば、大量の在庫返品リスクは、減ります。続、美大デビューのときは、初版の売れ方を参考に発行部数を決めますが、続編が出るころには、他の著者が、同類の本を出版するので、在庫返品が増えてしまいます。業者に任せるところ、自分で決めるところのメリハリを付けると、返品の保証金支払い分が減ります。

なお、書評は、3点くらいあるのが、ベストで、それ以上あっても、amazon読者は全部見ませんから、あまり、コメントがありすぎるのも、どうですかね。

書店の平積みの期間が、書店無料返品期限後も、平積みですと、大成功ですね。印税で、食べてけますが、無料返品期間の平積みは、あくまで、ご祝儀、ジェスチャーですので、要注意ですね。
Posted by りぼん。パパ at 2008年10月02日 08:24
たびたびすみません。ごめんなさい!さきほど私のブログに頂いていたりぼん。パパさんからのコメント、間違えて消去してしまいました!どうやって取り戻すのかわかりません。泣。担当編集者もチェックしているので、必ず読ませたかったのに。。。
でも、またこうして丁寧なコメント頂いてますので、これは大事に保管しておきたいと思います。大変失礼致しました!
Posted by 小林裕美子 at 2008年10月02日 10:09
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