2008年06月17日

愛知県の豚丹毒の今年の状況。

豚丹毒
[2008年3月26日]
豚丹毒に注意!!
 今年度に入り、当所管内で豚丹毒による急性経過の大量死が複数農場で発生しました。殆どの豚が無症状で突然死、移行抗体が切れる3か月齢から肥育末期の豚まで次々に死んで行く状況でした。特効薬ペニシリンの投与により改善しますが、あまりに急性で投与が間に合わないで死亡する豚もいました。一旦発生したら、健常に見える豚にもペニシリンを投与することが賢明です。豚コレラワクチンを接種していた頃は、豚丹毒とのコンバインワクチンを接種していましたが、管内農家で豚丹毒ワクチンを親豚に接種しているのは19年度の調査では一貫、繁殖農家21戸中約半数の10戸でした。子豚に接種しているのは3戸のみでした。

 本病は畜舎周囲の環境等の自然界に広く分布している豚丹毒菌の感染によるもので、本菌は人獣共通感染症の原因菌でもあります。豚の免疫状態や抵抗性によりいろいろな症状を示します。敗血症型、蕁麻疹型、関節炎型、心内膜炎型があります。昭和50年代に入り、生ワクチンが普及し敗血症型は減りましたが、ほとんど無症状で農場では気づかずと畜検査で発見されて全廃棄されることがあります。と畜検査の全廃棄原因の約1割(全国で1,981/22,022頭:平成13年統計)が豚丹毒によるものです。

 当所では今年度、37戸で約300頭の検査をしましたが、91%の豚が抗体陽性でした。当所ではラテックス凝集反応検査を採用しておりますが、抗体価8〜32倍あれば感染防御は可能です。

 豚丹毒による被害を出さないよう、ワクチン接種を徹底してください。まず母豚に接種し、初乳による子豚への移行抗体の付与を行なうとともに、子豚には移行抗体消失時期を見極めて接種します。現在市販ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンの両方があります。生ワクチンを接種する場合は接種前後の抗生物質の投与を避けてください。また、本菌は熱や消毒剤に弱いので消毒は非常に有効です。根絶することは困難ですが、水洗・消毒により清潔を保ち、感染の機会を減らしましょう。

ニックネーム りぼん。パパ at 01:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この記事へのトラックバックURL
http://a-thera.com/tb/1413586
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック