2008年02月08日

八戒の検便診断書。

八戒が、りんご食べすぎ?で、りんご色の便をしたので、しばらく検便をしていなかったので、お願いしました。陰性と言う事で、健康でした。」
検便診断書.JPG


浮遊糞便検査と直接塗末検査と書いてあります。これは、寄生虫と一般細菌の有無を調べる検査のようです。

★糞便検査の意義★
  糞便検査や尿検査は検査対象動物にあまり苦痛を与えずに行える検査であり、
  かつ重要な情報を得られる検査である。
  糞便検査は主に消化器系における消化吸収の状態や寄生虫の有無、出血の有無、
  ある種の疾患に関する重要な情報等を得る事が出来る。


採便は、私が、密閉式ビニル袋に、採取して、獣医さんに渡しました。

●自然排泄法
   動物が、路上やペットシートの上で自然に排便した糞便を採取する方法であり、
   その糞便を飼い主の方に持ってきてもらう必要がある。
   自然排泄の為、検査対象の動物に苦痛を与えずに行なえるが、後にも述べるように、
   保存の問題や異物混入(砂や石等)の問題がある。


(主な検査法の1例)
★物理性状検査★
  検査者の五感を頼りに行なわれる、主観的な検査である。検査項目には以下のようなものがある。
  1.形と硬さ
   爪楊枝や割り箸を用いて、糞便の硬さや形を調べる。
   ●正常・・・掴める程度の固形便(〜形のある軟便)
   ●異常・・・水様〜タール状→下痢便等(大腸を急速に通過した便)。
          硬便→便秘便等(大腸に長く留まっていた便)。
  2.臭気
   便の臭いを嗅いで調べる。
   ●正常・・・多少の悪臭。
   ●異常・・・腐敗臭→重度の腸炎等による下痢等。
          生臭い臭い→血便・パルボウイルス感染時等。
          酸味臭→消化不良・食事アレルギー時等。
  3.色調
   割り箸等で便を少しほぐし、便の内部の色を観察する。
   ●正常・・・淡褐色〜黄褐色(時間経過・採食食物により変化する)。
   ●異常・・・淡い黄色・黄緑色→重度の下痢等の場合に見られる。
          赤色・黒色→血便時に見られる。
          粘土状便→脂肪の吸収が悪い場合に見られる。
  4.異物の混入
   割り箸等で便をほぐし、異物の混入が無いかを調べる。
   ●正常・・・異物の混入無し。
   ●異常・・・石・毛・ビニール・寄生虫体(回虫・条虫等)・寄生虫卵等が見られる。
   
★直接塗沫法★
  最も基本的な糞便検査の鏡顕の方法である。
  あらゆる発育状態の寄生虫(原虫のシスト・オーシスト・各種の虫卵・卵嚢・幼虫)を検出する為に行われる。
  直接塗沫法の標本作製及び検査方法は以下の通りである。
  1.スライドグラス上に生理食塩水を1滴滴下する。
  2.楊枝で糞便を少量(0.2gほど)とり、〔1.〕の上に乗せ、よく攪拌する。
  3.均一に攪拌したら、気泡が入らないようにカバーグラスを乗せる。
  4.鏡顕を行う。

  標本作製自体は簡単で慣れれば数分で出来るが、作製時にいくつかの注意点がある。
  まず、〔1.〕の時点で必ず生理食塩水を用いるという事である。
  生理食塩水とは動物の体内の塩分濃度に近づけて作られた食塩水の事で、普通の水とは違いこの食塩水の中では
  微生物や細胞等は比較的長生きできるものである。
  また、〔1.〕や〔2.〕で滴下する生理食塩水の量や糞便の量にも気をつけなければならない。
  生理食塩の量が多すぎると、細菌観察等の時に支障が出てしまう。
  糞便の量が多いとカバーグラスを乗せる際に気泡が出来てしまうのである。
  直接塗沫法の検査において重要な事は、この検査で用いる糞便は極少量なので、検出率は低いという事である。
  なので、この検査で完全に陰性(寄生虫はいない)とは言いきれないという事を覚えておかなければならない。





★飽和水浮遊法★
  飽和水とは、ある一定量の液体にある物質を解ける事の出来る限界量まで溶かした溶液の事である。
  飽和水浮遊法は集卵法と呼ばれる寄生虫卵を一箇所に集める検査の一つで、寄生虫卵の検出を目的としている。
  寄生虫卵より比重の高い溶液に糞便を溶かす事によって、寄生虫卵を浮かび上がらせるものである。
  今回用いる溶液は飽和食塩水(比重1.2)だが、飽和食塩水よりも高比重の寄生虫卵を検出したい場合は
  飽和硝酸ナトリウム溶液(比重1.4)等を用いたりもする。
  飽和水浮遊法の標本作製及び検査方法は以下の通りである。
  1.試験管に飽和水と約2g程度の糞便を入れ、割り箸等でよく混和する。
  2.〔1.〕の試験管に飽和水を加えていき、試験管の口から液が表面張力で盛り上がるまで加える。
    液面が盛り上がるまで加えたら、静かに30分放置する。
  3.30分放置後、盛り上がっている液面にカバーグラスを付着させ、スライドグラスにのせる。
  4.鏡顕を行う。

  こちらも直接塗沫法同様手順は簡単だが、いくつか注意点がある。
  まず、用いる溶液は飽和食塩水であるという事。これは上で述べた通り、寄生虫卵を浮かび上がらせる為である。
  私たちの勉強会では、この飽和水浮遊法と上の直接塗沫法を同時進行で行なう為、液を間違える可能性がある為、
  気を付けなければならない。
  また、〔2.〕での静置時間は25〜30分という事も重要である。
  静置時間が短いと寄生虫卵がもしあったとしても、完全に浮かびきってない為、検出できない事があり、
  静置時間が長すぎる(45分〜)と、折角浮遊した寄生虫卵が再び沈んでしまうのである。







ニックネーム りぼん。パパ at 09:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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